2012/06/27

[review] You Slay Me

You Slay Me
Katie MacAlister

::本の紹介ページ::



本屋でたまたま発見した一冊。
(翻訳版タイトル:パリは恋と魔法の誘惑)

著者の名前に見覚えがあるなぁって思ってたら、ケイティ・マックスウェルことケイティ・マカリスターなのに気付いて買って読んだ作品。
以前マックスウェル名義で出してたヤングアダルトのヴァンパイアロマンスシリーズを読んでいて、その経緯。
日本の翻訳ではこれが初、らしい。おめでとう!

原作のタイトルは『You Slay Me』っていうドラゴンシリーズの一冊目。

パリに仕事で来たアメリカ人の主人公は、魔術じみた殺人事件に巻き込まれ、解決しない限り母国に帰れなくなってしまったので、奮闘するうちに魔法、ドラゴン、魔女、悪魔といった世界に足を踏み入れてしまい自分の秘められた正体も明らかになって行くというファンタジーシリーズ。

スピーディーに話が進みコミカルでテンポがいいのでサラッとサクッと楽しく読めてしまった。
ついでに、パリの美し怪しな町並みを想像するとさらにいい感じ。古くてたまにゴシック様式の教会なんかある街の中を友達になったタクシードライバーのタクシーで駆け巡るのは、アメリカよりもミステリアス度も雰囲気もずっといい。

颯爽とピンチの時に現れて救ってくれると思いきや?なグリーンドラゴンのワイバーンのドレイクも好きだけど、
何よりもいい人で頼りになりすぎる敏腕タクシードライバーのルネがいいキャラしてるのと召還されたただの魔界に詳しい喋る犬と化してるダメ悪魔のジムが可愛くて面白すぎてしょうがない(笑)
ジムがドラマ『サブリナ』のセイレム(ほぼただの魔界に詳しい喋る猫/笑)とキャラが冠るって思っていたのは私だけ、かな。

気軽に楽しく何かロマンスを含んだ小冒険もののアーバンファンタジーが読みたい時に。

シリーズだから続編があるし(原作は)、このレーベルも続編出すようなことを書いてるけど、現在の所はライセンスが取れてなくて未定、らしい。
早く続きが読みたいから、ちょっと残念。
是非、出して下さい。

ついでにマックスウェル名義で出してたYAシリーズを一冊にまとめた『Confessions of a Vampire's Girlfriend』も翻訳出して欲しい。

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